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会員紹介

ブランジェリー・ブーレ

栃木県宇都宮市にある「ブランジェリー・ブーレ」は、“うまいものを造る”をモットーに、栃木県産小麦「ゆめかおり」を使用したパンをはじめ、素材を吟味した、安全でおいしい商品を毎日、心を込めて焼き上げている人気のパン店です。

日本の風土を生かしたパン作り

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一口に強力粉と言っても様々です。外麦で作っている大手のメーカーの銘柄でも違いがあります。ましてや気候風土が異なる所で栽培された国内産と外国産小麦では、同じ強力粉と言っても別物です。これは、タンパク質量や灰分などで表されるものではありません。国内産小麦は外麦に比べれば、吸水性が若干劣るなど多少の調整は必要になりますが、その分、特有の風味、しっかりとした食感で味わい深いパンを作ることができます。ヨーロッパ等どの国に行っても自国の小麦でパンを焼いています。その国の風土で育った小麦を使ってこそ、その土地独自のパンを作ることができるのだと思います。作り手にとっては、少々気を使わなければなりませんが、そこが、職人としての楽しさでもあると思います。誰が作っても、そこそこの製品ができるようなもので仕事していても何の面白みもありません。私の店では、いろいろな種類のパンがありますので、なるべく副材料の少ないコムギの特徴が出やすい食パンやハード系のパンで国内産小麦を使うようにして、砂糖や油などを多く使うものには外麦で対応しています。

麦わらぼうしの会と共に歩む

2.JPGのサムネイル画像パン食文化が進み、必ず需要があるにも関わらず、未だに外麦に頼っている政府の農業政策には、以前より疑問を感じ「おかしいなあ・・」と感じていたので国内産小麦、県産小麦を広めよという麦わらぼうしの会の考え方に賛同するパン職人の一人です。地産地消が叫ばれる昨今ですが小麦も例外ではないはずです。フルーツでも野菜でも地元のもので物作りをするのが、食料自給率だけの問題だけでなく環境問題を考えても基本だと思います。栃木県の小麦の生産量は、順調に推移してきたとはいえ、まだまだ知名度が上がっているとは言えないと思います。これからだとは思いますがもっともっと宣伝して知名度を上げることが必要だと思います。地元で良い麦が出来ていると知れば必ず食べてみたいと思う人がいるはずです。各種イベントに参加するなど方法もあると思います。我々もお手伝いすることがあれば是非参加させていただきたいと思います。

素材を生かした手作りパン

4.jpgのサムネイル画像発酵食品であるパンは、文字通り生き物です。誤魔化しはききません。製法についてはもちろん原材料は言うまでもありません。素材の良し悪しはそのまま製品の質に表れます。パン作りには、様々な原材料を必要としますがどれ一つとして気は抜けません。安全でおいしいものを作ることがパン職人の使命です。価格は二の次です。当店は、パン専門店です。大手メーカーやコンビニに並んでいるものとは違います。生産効率や原料価格にとらわれることなく機械では作れないものを手間ひま惜しまず手作りしていることです。

安全・安心でおいしいパン作り

大手メーカーや量販店は、原料調達コストを削減して、いかに安く売るかを考えていますが、我々のような小規模店は、商品で勝負する以外に勝機はありません。お客様に信用していただいける安全で美味しいものをつくる以外にはないのです。そもそも価格では大手の大量生産の商品にかなうはずもありません。コスト削減で減量を落とすことは自分の首を絞めることだと思います。つまり、お客様の口に入る商品を作る我々にとって美味しいものを作ることはもちろんですが、食べて安心であることが前提です。そのためにも原料は安心できる誠実なメーカーの商品、出処がはっきりしているものを使うことを心掛けています。職人は自分自身が納得した原料で商品を作らなければ、自信を持って店に並べお客様に勧めることはできません。